HOME < 健康寿命を延ばそう < 「身土不二」とは

地元で獲れるものを食べよう!「身土不二」とは

日本人が提唱したものでありながら、海外で話題となり逆輸入された形の「マクロビオティック」。
歌手のマドンナや俳優のトム・クルーズを始め、世界のセレブが実践しているとあって、日本でも一大ブームが巻き起こりました。
現在ではかなり鎮静化しましたが、健康法の一つとして定着しており、日常生活に取り入れている人も少なくありません。
その思想の一つ、「身土不二」はマクロビオティックに留まらず、普遍的な考え方とされています。

◆マクロビオティックの概要

マクロビオティックは1928年、考案者である桜沢如一が行った講習会から始まったとされています。
白米でなく玄米や雑穀をよしとし、肉・魚・卵・乳製品といった動物性タンパクは一切不可、砂糖や煮干し・鰹節などの動物由来の出汁も使わない、近隣で取れた季節の野菜や果物を皮ごと食べる…など、さまざまな決まりごとがあります。 ベジタリアンに近い食生活ですが、現代ではあまり厳格に守りすぎると栄養失調の危険があるとも言われています。
実際、1950年代、桜沢氏の弟子・久司道夫がアメリカでマクロビオティックを広めようとした時は、栄養学的に問題があると大きな反発を受けました。
その後、アメリカの風土に合わせたマクロビオティック理論は1970年代の生活習慣病と食生活の関係が注目されるにつれ受け入れられるようになり、当時東洋文化に深い興味を示していたヒッピーたちによって広まっていきました。
また、イギリスでは久司氏から直接指導を受けたサイモン・ブラウンによって英国マクロビオティック協会が設立され、風水や漢方薬なども取り入れた「モダン・マクロビオティック」が人気を集めています。

◆「身土不二」とは

マクロビオティックの思想の一つに「身土不二」があります。
これは体(身)と環境(土)は繋がっており、その土地で獲れるものを食べるのが健康にはいちばんよいという考え方です。
別項で紹介した「原始人ダイエット」は「動物性タンパクを中心に、穀物は食べないようにする」という方法ですが、農耕民族である日本人は欧米人に比べて腸が長く、穀物を消化する働きがより優れています。その点から言えば、100%再現するのは難しいかもしれません。それに、長い年月をかけて備わった人種的な特性を頭から無視するのは何となく体によくないような気がしますよね。

◆サモア人の体はどうなっているのか

人種的に世界最強と言われるサモア人。
分類としては日本人と同じモンゴロイドですが、その体格や筋力は欧米人に決して引けを取るものではありません。相撲取りや格闘家を多く輩出していることでも有名ですよね。
しかし、彼らの伝統的な食事といえば主食はタロイモ、副菜は魚や野菜、果物で、肉と言えばたまに野生の豚を食べるくらい。
その欧米に比べれば質素な食生活で、どうしてそれほど頑健な肉体が作られたのでしょうか?
理由の一つとして、もともと食料が少ない地域だったため、効率よく食べたものを栄養に変換できるように、またタロイモから筋肉や骨を作れるように体が進化したという説があります。
最近では食生活の欧米化によって肥満が増えていることからも、このサモア人の食生活と体格の関係こそ、「身土不二」の思想を立証しているように思われませんか?