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105歳の世界記録保持者!現役アスリート・宮崎秀吉さん

生活習慣病の予防には、食生活の見直しとともに「適度な運動」が効果的とされています。
その一方で、ある程度の年齢になったら転倒に注意し、痛みを感じたら中止して安静に努めるようにとも指導されることも…。
「無理はせず、でも定期的に体を動かすように」とは、なかなか塩梅が難しいかもしれませんね。
一方、そんな高齢者の中にも80代は当たり前、最高齢は100歳をはるかに超えるけた外れのスーパーアスリートが存在します。

◆明治生まれの世界記録保持者!

京都府在住の宮崎秀吉さんは、1910年(明治43年)生まれ。
2010年、なんと100歳の時に男子100メートル走(100~104歳の部)で29秒83という世界記録を樹立し、のちには「世界最高齢のスプリンター」としてギネスにも認定されました。 もちろん今も現役で、2015年にはマスターズ陸上大会で初めて105歳以上の部の選手として出場するそうです。
それだけでも驚きですが、もっとすごいのは宮崎さんはもともとスポーツの経験はないに等しかったということ。
陸上競技を始めたのは何と92歳の時!
90歳になる頃、周囲の囲碁仲間たちが次々と鬼籍に入り、取り残されたように感じていたところテレビで「マスターズ陸上」の存在を知り、挑戦を決意したのだそうです。

◆マスターズ陸上とは!?

マスターズ陸上は、男女ともに35歳以上であれば日本の場合日本マスターズ陸上競技連合の会員になることで参加できます
記録を狙う人、健康のためにと言う人、参加目的はさまざまですが、誰もが陸上競技を楽しんでいるという点で共通しています。
もちろん国内・国外で大会もあります。先日、身体能力の高さで有名な男性タレントが世界大会に出場し、40~44歳の部100×4mリレーで金メダルを獲得したことは記憶に新しいでしょう。
宮崎さんは95歳で国内大会に初参加して以来敵なしだそうです。

◆元気の秘密は「記録への挑戦」

実はこの宮崎さん、97歳の時に陸上競技はおろか日常生活にも支障をきたしかねない大ケガを経験しています。
自宅の階段から転落し、左大腿骨を骨折。
これは高齢者が寝たきりになってしまう原因としてかなり多いため、骨粗鬆症の予防や転倒防止などが指導されていますよね。
実際、宮崎さんも医師からは車椅子生活になると宣告されたそうです。ところが、それを覆してなんと2ヶ月後の大会で見事復活、若い人も驚くほどの回復力を見せつけました。 この体力や気力を保ち続ける秘訣はどこにあるのでしょうか。
宮崎さんは「負けん気が強いから」と説明していますが、面白いことに女性最高齢の現役アスリート、1923年生まれの守田満さんも自分の性格は「負けず嫌いで、相手が小学生でも負けると悔しい」と評しています。 目標の記録に向かってトレーニングを積み重ね、それが達成できた時の喜びは年齢に関係ありません。
こうしたハリのある生活が彼ら高齢アスリートたちの原動力となっているのは間違いないでしょう。

宮崎さんは「何歳から始めても遅いということはない」と言っています。92歳から陸上競技を始めた人の言葉だけに、重みがありますよね。 「スポーツは苦手」と尻込みしがちな中高年層も、まずは散歩でもラジオ体操でも、体を動かすことから始めてみてはいかがでしょうか。