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世界で一番長生きした男性は木村次郎右衛門さん

世界で一番長生きした女性はフランスのジャンヌ・カルマンさん(122歳没)ですが、男性の中では日本人の木村次郎右衛門さんが一番の長寿です。木村さんは1897年(明治30年)から、2013年(平成25年)まで、なんと116年間も生きました。1897年といえば、国内ではみずほ銀行の前身である日本勧業銀行や、ヤマハの前身の日本楽器製造株式会社などが設立、海外では第25代大統領にウィリアム・マッキンリーが就任して、エジソンが映写機の特許をとった年です。そんな昔に生まれた人がつい最近まで生きていたというのだから驚きです。どうして彼はそこまで長生きできたのでしょうか?木村さんの生涯や、長生きの秘訣を紹介します。

◆木村次郎右衛門の長い生涯

木村さんは1897年3月19日、三宅家の6人の兄弟の3番目に生まれ、金次郎と名づけられました。家が貧しかったので必死で働いてきたと語ります。その後、木村家に婿入りして9代目次郎右衛門と名乗るようになります。大正13年、20歳で郵便局に入社し、65歳までの45年間働いていました。日本統治時代の朝鮮で政府の通信部門に勤めた経験もあるといいます。郵便局に勤め終えた後は90歳まで農業をしていました。怪我によって農業をやめますが、100歳になってからも杖を使って近所を散歩するなど元気に過ごしていたようです。晩年は孫の妻と二人で暮らしていました。木村さんには7人の子供と14人の孫、それから25人のひ孫とやしゃごが15人いました。木村さんは2013年6月12日、116歳の時に京都市内の病院で亡くなります。葬儀・告別式には親族らが130人出席し、安倍首相からの弔電も読み上げられました。

◆1ヶ月間違えられた誕生日

木村さんの誕生日は公式には4月19日とされていましたが、実は自治体合併に伴う個人データ統合の際、担当者が誕生月を1ヶ月遅く記入するというミスを犯していて、実際の誕生日は3月19日だったそうです。もし3月19日として認定されていたなら、記録を持っていたディーナ・マンフレディーネは世界最高齢になれなかったことになります。

◆長生きの秘訣は腹八分目と好奇心

木村さんは朝5時に起きて夜8時には寝るという健康的な生活をしていました。また、栄養の豊富な食生活も長生きの原因となったようです。木村さんのモットーは「食べ物に好き嫌いはない。食細くして命永かれ」でした。三食きちんと食べていましたが、常に腹八分目を心がけていたそうです。最近の研究ではカロリー摂取量を30%落とすとアンチエイジング遺伝子であるサーチュイン遺伝子が働き始めることがわかっています。また、朝にヨーグルト、夜に牛乳を飲むことを習慣にしていたことも関わっているのかもしれません。ヨーグルトも牛乳も非常に栄養価が高く、不老長寿への効果が期待される食材です。一方、お酒が好きな面もあり、100歳になるまで親類が集まる席では楽しそうに飲んでいたそうです。

また、高齢でありながら木村さんは「時代についていけないようではいけない」と考え、テレビの国会中継を視聴していました。新聞も毎日2時間かけて隅々まで読んでいました。また、115歳当時、新聞記者から取材を受けた際に、今は英語の勉強を頑張っていると語っています。好奇心旺盛で若々しい内面も長生きの理由の一つなのかもしれません。