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ついに男女とも全国1位!長野県がご長寿県になった理由とは?

長野県がご長寿県になった理由とは?
今や「日本一長寿の県」といえば、沖縄ではなく長野県です。

2013年に発表されたデータを見ても、男性が80.88歳で1位、女性が87.18歳で1位と、名実ともに全国一となっています。

しかし野沢菜などの塩辛い食べ物が多く、冬は雪深いために運動も不足しがちな長野県。

実際、同じような条件の青森や秋田は、平均寿命最下位に並んでいます。

なぜ長野だけがここまで躍進したのか、その背景には「長年の草の根活動」があるようです。

◆地道な地道な努力の末に…

地道な地道な努力の末に…
夏は暑く、冬は雪に覆われる長野県。寒い地方ならではの保存食として、野沢菜などの塩辛い漬物はどの家にも常備されていたといいます。それを毎日食べるのみならず、塩漬けにした魚や、塩分の豊富な信州みその味噌汁も食卓に並んでいました。
塩分だらけで、野菜やタンパク質は少ない、まさに「悪い食生活」のお手本のようだったそうです。

その影響は、脳卒中による死亡率に如実に反映され、1965年には全国でもワースト1位に。もちろん平均寿命も下がり続け、ついに「これではいけない」と長野県は立ち上がりました。

まずは、県内の家庭をまわって「食生活実態調査」を開始。時間をかけて、各家庭の食生活について調べたところ、「血圧の高い家庭は明らかに塩分量が多い」という事実を突き止めます。

そして1980年代から、厚生労働省の指定する研修を終えた「食生活改善推進員」が、各家庭をまわり、減塩指導をスタート。彼らは「食改さん」の愛称で親しまれ、野菜たっぷりの食事や、塩分控えめでおいしいメニューの啓蒙などに励みました。

その結果、長野県民の野菜摂取量は全国でもトップクラスに。そして20年以上の取り組みを経て、ついに平均寿命も日本一の座を勝ち取ったのです。

食生活改善推進員→

◆真面目な国民性も大きかった!?

県が総力を上げて取り組んだ「減塩運動」の途中には、信州みそ業界とのあつれきも発生したようです。しかし健康が第一。また「減塩みそ」という商品の開発にもつながりました。

今でも、「食改さん」は精力的に各家庭をまわって、健康的な食事の指導やアドバイスをおこなっています。名物の野沢菜も、浅漬けにするか、「1日小皿1杯」にとどめるなどして減塩に励んでいるとのことです。

そんな県庁の努力はもちろんのこと、それに素直に従った長野県民の真面目な性格も大きかったと考えられます。減塩運動が始まった1980年代前半に中年だった人たちが、今高齢を迎え、ついにここに来て努力が実を結んでいるのです。

ところで、小学生の学力検査で全国1位をキープしているのは、秋田県。塾通いをする子の多い都心部よりも成績が高いのは、やはり県をあげて学力向上に努め、各学校に指導を徹底したことが大きいはずです。

もちろん個人の努力も大切ですが、都道府県が目の色を変えて本気で取り組めば、必ず目覚ましい変化が起こる…といえるのではないでしょうか?