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中国の長寿村・その秘密は?

「長生きしたい」という思いは世界共通。 先進国のセレブたちは次々登場する「健康にいい」食べ物やエクササイズを片っ端から試し、アンチエイジングのために費用と時間を惜しみません。
故マイケル・ジャクソンが不老不死の研究をしていたという都市伝説のような話は有名ですよね。
それほどに人類の悲願である「長寿」を特別なことをするでもなく実現している場所が中国にあります。

◆100歳以上が200人!?

中国海南省海南島にある澄邁県は、人口56万人に対する100歳以上の県民の割合が世界一と言われています。
その数なんと200人以上!しかも、その中には全世界で400人程度しかいないと言われる110歳を超える人も、少なくとも3人はいるとされています。
まさに「長寿県」ですね。
彼らの生活ぶりは、現代日本に住む我々から見れば、決して満ち足りているとは言えないでしょう。
エアコンなどもちろんなく、家はコンクリート打ちっぱなしの「小屋」と呼んだ方が的確なほど質素なもの、生活費は1日数百円だとか。
それでも先進国の人々が望んでやまない、「長寿ライフ」を送れるのには、どんな秘訣があるのでしょうか。

◆「島」の生活形態が長寿の秘密?

研究者によると、澄邁県の住民の生活は日本の中でも長寿の人が多い島々のそれに近いのだそうです。
すなわち、数世代に亘る大家族制や、日常生活そのものが運動になるような生活様式、野菜中心の食事などです。
中国は第二次世界大戦後も国民党と共産党による内戦や文化大革命、改革開放と呼ばれた市場経済への急激な移行など、その歴史はまさに「激動」。
しかし、海南島はそうした時代の渦に直接巻き込まれることなく、昔ながらの生活が現代まで続いてきています。
もともと少数民族が多く暮らす土地であったことも関係しているのでしょう。
近年、「中国のハワイ」として開発が進んでいますが、そこに暮らす人々は未だに畑に井戸から水を引き、自分たちで作った野菜を主に食べているのです。
温暖な気候やほぼ自給自足の生活が体を動かしやすい環境を作り、食事は調査によって必須微量栄養素のセレンが豊富に含まれた土壌で育まれた栄養たっぷりの作物…と聞けば、長寿の人が多いのもなるほどと感じられますよね。

◆特別なことはしていないけれど…

また、家族が多いだけでなく、地域のコミュニティが充実していることも特筆に値するでしょう。
例えば、毎朝大勢の高齢者が集まり、男性はカード遊び、女性はおしゃべりに興じるといった光景はどの茶房(喫茶店)でも見られます。
誰かと会って一緒に楽しい時間を過ごすという活発な交遊関係は体だけでなく心の健康にも効果が期待できます。
そして、適度な飲酒を日課にしている人も少なくありません。「酒は百薬の長」と言われるのはここでも同様で、地酒での晩酌を欠かさない104歳の男性もいるそうです。
少量なら血流をよくし、体を温めてくれるので血行が悪くなりがちな高齢者にもよいのではないでしょうか。


まとめてみると、澄邁県の人々の生活は、「勤勉さや大らかさ、野菜中心の節度ある食事、早寝早起き」。自然の恩恵を受けている部分ももちろんありますが、ストレスを感じにくそうですよね。自分の生活と真逆だ、という点があったら、取り入れて改善してみるのもよいでしょう。